中庭、リビング、そして2階―。K様のお嬢様は家中にお気に入りの場所があります。
「子どもたちにとって家での時間が楽しくなるよう、そしてそんな子どもたちをいつでも見守れる家にしたかったんです」と奥様。
第二子妊娠中に家を建てようと決めたご夫妻が心掛けたのは、子ども目線での家づくりでした。
中でも印象的なのは、キッチンからリビングと中庭を見渡せるように壁の一角を切り取った点。
その壁には飾り時計が配置され、時間を確認しながらリビングや中庭で遊ぶ子どもたちを見守ることができます。中庭には、子どもたちが外遊びをしたくなるよう外壁と一体型のベンチを設計。
毎日のように奥様としゃぼん玉遊びやひなたぼっこをしているお嬢様のお気に入りの場所となっています。
K様ご夫婦の、子どもたちへの愛情がいっぱいつまった、そんなお家が完成しました。
壁と一体感のある花壇をしつらえ、中庭と同じ市松模様のタイルをエントランスに敷きつめたのは、奥様の来客する方へ対するおもてなしのあらわれ。
スロープをつけたことで、自転車の出し入れもしやすい。
訪れた人を出迎えるのは、アンティークなシャンデリアと、あたたかみのあるボルドーのシックな壁紙。ゴールド縁の姿見がバランスよくコーディネートされ、アーチ状の入り口もさらにクラシカルな雰囲気を盛り上げている。
壁も床も白で、シンプルなダウンライトをメインにすることで、ダイニングテーブルを照らす奥様こだわりのシャンデリアが映える。中庭に面したキッチンからは家全体を見渡すことができ、家族の様子を見守ることができる。
ゆるやかにカーブを描く下がり壁は、階段下の段差を隠すためにあしらわれた。あえて視線を集めるクロスを選んだことで、和の空間を引き締めるアクセントとなっている。板の間も角に配置して、空間に広がりを持たせている。
書斎となっている中2階は、読書家のご主人にとって自分だけの場所。
1000冊以上もの蔵書が並ぶ本棚を壁に配置したことでライブラリーのような空間に。
将来的には子どもたちのスタディコーナーになる予定。
バスルームへ向かう廊下には、子どもたちの憩いの場になるようにと、日当たりの良い場所に小さなコーナーベンチを設けた。お気に入りのインテリアやピクチャーフレームを飾り、ギャラリーのような廊下に仕上がっている。